あまり知られていないおすすめのファンタジーバトル漫画14選!(前編)
ボクが今まで読んだ漫画で『これは面白い!』『読んでみてほしい!』と思った作品をジャンル別で紹介していきます。
今回紹介するジャンルはファンタジーバトル漫画です!前編と後編に分けて紹介していきます。
呪術廻戦
人気急上昇中の大注目作品!
作者 芥見下々
巻数 13巻(2020年10月現在)
掲載雑誌 週刊少年ジャンプ
あらすじ
呪い。
辛酸・後悔・恥辱...。人間の負の感情から生まれる禍々しきその力は、人を死へと導く。
ある強力な「呪物」の封印が解かれたことで、高校生の虎杖は、呪いを廻る戦いの世界へと入っていく...!
異才が拓く、ダークファンタジーの新境地!
感想
いきなり呪いの王が出てくるのはびっくりしました。
主人公が呪いの王の力の一部を取り込んで戦う展開はとても面白いなと思いました。
読者の期待を良い意味で裏切る展開も多く、先の予想がつかなくてハラハラ、ドキドキ、ワクワクが止まりません。
『呪い』というテーマだけあって、作品の世界観は暗めでジメジメした雰囲気がありますが、クスッと笑えるギャグシーンがあったり、ウルっときちゃうシーンもあったりしてかなり読みやすいなと感じました。
この作品を一言でまとめるなら『らしくない』ですね。
少年漫画『らしくない』暗い雰囲気の作品、重いテーマ『らしくない』ギャグシーンやゆるい性格のキャラ、呪いの戦い『らしくない』ゴリゴリの殴り合いの戦い、など。
そんな『らしくない』だからこそ読む人を惹きこんで人気が出てるのではないのかなと思いました。
文豪ストレイドッグス
文豪×異能バトル= ワクワクが止まらない!
巻数 19巻(2020年10月現在)
掲載雑誌 ヤングエース
あらすじ
主人公・中島敦は孤児院を追い出され餓死寸前でヨコハマを放浪。敦は鶴見川で入水していた太宰治を助ける。それがきっかけで敦は太宰が所属する探偵集団・武装探偵社を手伝うハメに。風変わりな探偵集団の一員として敦は巷を騒がせる「人食い虎」退治に同行。そのとき太宰は敦が虎の正体だと告げる。実は敦は無意識下で異能・月下獣で虎に変身して徘徊、これが原因で孤児院を追い出されていた。敦は能力の制御ができず、太宰に襲いかかる。しかし太宰は相手の能力を無効化する異能・人間失格を発動、敦を落ち着かせるだけでなく武装探偵社に入社できるように手助けすることになった。
感想
太宰治や芥川龍之介など、一度は聞いたことがある文豪の名前がたくさん出てきます。文豪の作品に沿った能力を持つという設定は面白いなと思いました。(例えば、太宰治なら『人間失格』という能力で相手の能力を無効化する)。性格はみんな個性的で、文豪たちの性格を反映しているのかなと思いました。
絵が綺麗で人物もイケメンやかわいい子ばかりです。文字が多くて難しい漢字が使われていたり言葉遣いが古い言い方をしてて、作品の雰囲気に合うようにわざと変えているように感じました。見た目はイマドキな美男美女なのに言葉遣いが古風というギャップがたまらなく良いです。
戦闘シーンは能力をバンバン使っててかなり盛り上がります。また、敵対していたもの同士が協力して第3勢力と戦うシーンはカッコ良すぎてテンション上がりました。共闘はありきたりな展開かもしれませんが、だからこそ面白いなと思います。
作中の人物の言動に、文学が好きな方から見たら文豪を馬鹿にしていると批判したくなるかもしれませんが、あくまでフィクションなのでそこは割りきって欲しいなと思います。
リィンカーネーションの花弁
才能の先にあるのは希望か絶望か
作者 小西幹久
巻数 12巻(2020年10月現在)
掲載雑誌 月刊コミックブレイド
あらすじ
自らの肉体を切り裂き、前世から才能を掘り起こす刃“輪廻の枝”。偉大な天才達のみならず恐怖の殺人鬼も蘇る世界で強く才能に飢えた高校生、東耶がその刃を手にする…。
感想
前世ガチャバトルです。
輪廻の枝と言われる小さいナイフで自分の首を切って前世の能力を得るという設定なのですが、どんな能力を得られるかは首を切ってみないとわからないし、能力自体を得られるかどうかもわからないのです。
死んでしまうかもしれない恐怖より才能を求める強さの方が勝たないとできないですね。
はじめは主人公が能力を手にして犯罪を犯す敵を倒していく物語なのかなと思っていましたが、途中で大どんでん返しが起こってしまいます。
味方だった人たちのほとんどが洗脳されてしまい、人類を滅ぼそうとするのです。
この展開には驚きました。と同時にワクワクもしました。
正直、ただ敵を倒していくだけだったらあまり面白くないかなと思っていたからです。
とても頼もしかった味方たちが敵になった時の絶望感と、みんなを助け出すために立ち向かう主人公の覚悟にテンションが上がりました。
プランダラ
アニメより漫画の方がおすすめ!
作者 水無月すう
巻数 16巻(2020年10月現在)
掲載雑誌 月刊少年エース
あらすじ
アルシア歴305年…大戦争後を生き抜く世界で、その二人は出逢った。地に「堕ちた」母親からの遺言で“ある人物”を捜して、長き旅をし続けた少女・陽菜。仮面を被り素性を隠す、女の子大好きな剣士・リヒトー。一人の少女を救うため、仮面の剣士が振るう長剣の煌きが、少女の涙と世界の闇を切り払うッ!!
感想
あらすじの補足をしておきます。この国は数字に支配されています。生まれ時から体のどこかに数字が書かれていて何かをカウントすることを義務付けられています。(例えば、客に出した料理が美味いと褒められたらカウントが上がって、不味いと言われたらカウントが下がる)
カウントがゼロになってしまうと強制的にアビス送りになってしまいます。
そしてこのカウントは、数字が低い者は高い者の命令に逆らえないようになっています。
主人公のリヒトーよりジェイルの方が主人公ぽく見えてしまうくらいかっこいいです!信念を貫く姿勢は男気があって惚れぼれします。
ちょっとエッチなシーンや笑えるシーン、泣けるシーンやシリアスなシーンがたくさんあって読んでて飽きないです。
中でも面白いと思ったのは伏線がたくさんあることです。なので小さいコマでも見逃せません。裏切ったり裏切られたりと、先の読めない展開にハラハラドキドキします。
絵も綺麗で読みやすいです。
双星の陰陽師
陰陽師の運命は双星の2人に託された
作者 助野嘉昭
巻数 22巻(2020年10月現在)
掲載雑誌 ジャンプSQ
あらすじ
「禍野」より出でて人に仇なす異世界の化け物ケガレ。中学生の少年・焔魔堂ろくろは、ケガレを祓い清める最強の陰陽師をかつて目指していたが、ある事件を機に陰陽師になることを拒んでいた。そんな彼の前に運命の少女・化野紅緒が空から突然降ってきて…!?
感想
タイトルに惹かれて読みました。
『双星』『陰陽師』そそられるワードじゃないか!笑
王道のバトル漫画なのですが、2人の主人公がいきなり許婚にされてしまい同棲をはじめたりとラブコメな展開もあります。はじめはいがみあっていた2人ですが少しずつ認め合っていく過程がキュンキュンします。
バトルシーンは派手でとても読み応えがあります。敵と戦うだけではなくて、御前試合と呼ばれる試合で味方同士で戦ったりもします。
特に好きなバトルシーンは、成長した主人公2人が久々にそろって敵を倒すところは鳥肌が立つくらい面白くて好きです。
それ以外にも、主人公たちの葛藤や決意など、心の成長もしっかり描かれているので感情移入がしやすくて胸が熱くなります。
敵も味方も個性的なキャラで魅力があります。絵が綺麗で、神秘的な表現と陰陽師というテーマにピッタリですごく良いです。
ぜひ読んでみてください。
出会って5秒でバトル
頭脳型デスゲームバトル
作者 みやこかしわ(漫画)/はらわたさいぞう(原作)
巻数 14巻(2020年10月現在)
掲載雑誌 裏サンデー
あらすじ
ゲームと金平糖をこよなく愛する高校生の白柳 啓は、魅音と名乗る謎の女によってある日突然戦いの場に巻き込まれてしまう。
集められた人々に対し「あなた達にもはや戸籍はない」「実験モニターになってもらう」そして「能力を与えた」と語る魅音。
啓は己に与えられた能力を使ってゲームを勝ち上がり、組織を潰すことを決意するが――。
誰もが予想しえない能力と、類まれな”脳”力を武器に、新時代の頭脳派能力バトルが始まる!!
感想
主人公の能力の使いどころが難しいですが、はまればかなり強力です。ただ、そのためには頭脳戦や心理戦に勝って優位に立たないと敵を倒せそうにありません。
与えられた能力は1つですが、使い方によって様々なことに応用できるので奥が深くて面白いです。
主人公は頭がいいので敵や味方を上手く利用してピンチを切り抜けていきます。ハラハラする展開が多くて読み応えがあります。
主人公は表に立って堂々と戦うタイプではなく、裏でコソコソと暗躍して敵の裏をかくのが得意です。逆にヒロインの方が表に立って正面から堂々と戦っていきます。あまりみない展開で珍しいなと思いました。
そこまで気にはならなかったのですが、タイトルが出会って5秒でバトルだというのに、かなりはじめの方で5秒ルールが無くなってしまって、あれ?と思いました。
これはボクなりの予想なのですが、読者が覚えやすくて物語のイメージがしやすくてインパクトがあるタイトルをつけたかったからこれになったのではないのかなと思いました。
シンプルで覚えやすいですよね。
ぜひ読んでみてください!
AREA D 異能領域
アルタードは人間なのか化物なのか
巻数 14巻(完結)
あらすじ
20XX年、人類の中から突如出現した特殊な能力者たち…
ある者は肉体を変異させ、ある者は超常の力を振るった。人々は彼らのことを“アルタード(変異体)”と呼称した…!!
12年後、とある都市の廃墟と化した港の一角に、40人の人間が集められていた。彼らは皆…“囚人”!
移送される先は、“アイランドD”なる謎の孤島刑務所!
人類の存亡を賭けた“プリズン・サバイヴ・アクション”、ここに堂々開幕!!! 混迷の時代に叩きつける、怒りの拳を見よ!!!!
感想
物語が1部と2部と分かれているのですが、ぶっちゃけ2部の方はあまり面白くなかったです。新しい人物がメインで話が進んでいきますが、早々と話をたたんで完結してしまいます。読者を置いてけぼりにされてポカーンとなってしまいました。
打ち切りだったのでしょうか。
作品全体としては、絵と世界観がマッチしていて読みやすいです。収監された人たちが生き残りをかけて戦い抜くというストーリーなのですが、なかなかシリアルな展開が多くて引き込まれました。
主要キャラの回想シーンで、それぞれがアルタードになったことで悲しい経験をしていたことがわかり、絆が深まったところがグッときました。
重くなりがちな展開ですが、戦闘シーンは派手で爽快感があって見応えがあります。
終わりに
いかがだったでしょうか。今回はファンタジーバトル漫画14選の前編を紹介しました。やはり絵が綺麗な作品の方がストレスなく読めるのでいいですね。
バトル漫画はダラダラ続くよりスムーズに進んでいく方が読んでいて飽きないですよね。今回選んだ作品のバトルシーンは全てスムーズに進むので最高でした。
次回はファンタジーバトル漫画の後編を紹介する予定です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。